—普段、少女まんがって読まれるんですか?
「読みます! 僕は小さいころからお姉ちゃんといつも一緒にいたこともあって、女の子目線も分かるし、男の子ならではの見方もできるし、両方の楽しみ方ができて大好きです! あと、僕の友達もなんですけど、最近、男の子ってめっちゃ少女まんがを読んでるんですよ。なぜなら女子心が分かってモテるかららしい(笑) まあ壁ドンとかやっていいのは、イケメンに限る、なんでしょうけど……」
—少女まんがのファッションを参考にされることはあるんですか?
「モデルのお仕事で制服を着るときは、着崩し方を参考にさせてもらっているところはありますね。やっぱり、とてもカッコいいので」
—颯太くんのコスプレ撮影はいかがでしたか?
「僕は普段のファッションでも変身願望は強くて。だから日によってがっつり男っぽくしたり、かわいらしくしたり、というのを楽しんでいるんですね。でも今日みたいにメイド服を着たり執事になったり、というのはやったことがなかったので、また新たな自分を発見できたかな、って思います」
—原作を読んだときの感想はいかがでした?
「1巻を読んだときは単純に、颯太くんとりずちゃんのキャラクターがおもしろいなと思ったんですけど、だんだんストーリーが進むにつれて、ドキドキ感のほうが増えていって。今は、笑いとドキドキのバランス感がすごいなって感動しながら読んでます(笑) あと、個人的には巻末の『あとがき』コーナーが大好きです。柚月先生の素顔が見られて。だって漫画家さんの素顔ってあんまり知ることができるものじゃないから、こういうページがあるとすごく興味深いですよね!」
—原作を読まれて、自分と颯太くんは似ていると思いましたか?
「正直、思いました(笑)。僕も世間のイメージ的には、ピンクとか着ててメルヘンな感じがあると思うんですけど、実際はけっこうブラックな部分があるので。ちょっと、おもしろがってぶりっこして人を転がしたりするところとかも、似てるのかなと……。あっ、でももちろん、颯太くんほど腹黒くはないですよ! あと、マシュマロとか綿菓子みたいなお菓子ばかり食べてそうってイメージもよく持たれるんですけど、実際はがっつりカレーとかのほうが好きなので、そういうギャップも似ているのかなーって思います」
—今回の撮影についてもお聞きしたいのですが、一番印象に残っているのはどれですか?
「やっぱりメイドでしょう!! 颯太くんのメイド服姿が可愛すぎるし、僕はここまでガッツリ女装したこともなかったので、僕でできるのかな〜って不安だったんですけど、実際の写真を見たら何とかなかったのかな、と」
—むしろあまりにかわいくて、スタッフたちも静かにザワついてましたよね。
「あの反応はリアルでしたね(笑)。おかげで『いい感じに撮れたのかな』と安心できました。やっぱり男って骨格がしっかりしているので、そこをメイクやポージングで補おうと考えてはいたんですけど、いざやったらメイクだけで全然変わったので、僕自身、かなり楽しんじゃいました」
—反対に一番難しかったのはどれですか?
「制服を着てセクシーに、ってやつですね。普段の撮影でも“かわいい”か“カッコいい”を求められることはあったんですけど、セクシーはなかったので。ポージングとか表情とか、どうやったらセクシーに見えるのか全然想像がつかなかったので、完全に頭で考えて演じてました。流し目とか舌ペロとか。反対に意外と楽しかったのが執事ですね。初めてやったし、自分でもけっこうハマッてるなと思ったので(笑)」
—ところで、颯太くんのように、男の子だけどめっちゃかわいいタイプってどう思います?
「ずるいんじゃないですか〜。これだけ二面性が出せるのは強いなって思う。僕もその日のメイクや服を選ぶとき、どっち路線でいくか決めるんですよ。今日はかわいくいきたいからがっつり前髪を上げちゃお、とか。だから、まわりから『かわいい〜!』って目論見通りの反応をもらえるとすごいうれしいんです。で、『どこがどこが!?』って聞いちゃう(笑)。」
—別フレ読者にメッセージをお願いします。
「ファッションとかメイクって、どうしていいか分からなくて挑戦できてない子も多いと思うんです。実際、そういうお悩みをめっちゃいただくんですね。実は僕も昔、自分に自信がなくて引きこもりがちだったんです。けどメイクや洋服に挑戦するようになって人生変わりました。難しいと思ってることも挑戦してみたら意外と何でもできたりするので、今回の僕を見てがんばろうって思ってくれたらうれしいです!!」
—最後に、原作において今後楽しみにしているところを教えてください。
「3巻ぐらいまではキュンとしつつも笑える展開だったのが、4巻ぐらいからお互いの気持ちに気づいて急激に展開が変わりますよね。そこから『どうなるんだ!?』って気になって気になって。とにかく早く続きが読みたくてたまらないです!」
①巻
②巻
③巻
④巻
⑤巻
⑥巻